「木づかいのまち小田原」

FMおだわら78.7MHz 情報番組「MORNING GARDEN」

毎月第4火曜日午前10時5分~

 

おだわら森林・林業・木材産業再生協議会方々をお迎えして、小田原の森や小田原産木材に関わるお話や木づかいへの思いを

パーソナリティ牧いずみとフリートークするコーナーです。


vol.6【大山材木店 代表取締役】大山 哲夫

何気ない生活の中で木っていうのは
入り込んで、恩恵を受けている。

ー本日は、大山材木店の大山哲夫さんと一緒に、小嶋康寛さんもスタジオにいらっしゃっています。

※大山哲夫さんのご友人で税理士の小嶋康寛さんも一緒にご出演されました

 

大山『(小嶋さんとは)中学から20年以上の付き合いなんです。それで、小嶋さんの実家は箱根の宮城野なんですよ。』

小嶋『はい、昔はよく作業場へ遊びに行かせてもらったり、おしるこ食べたり、豚汁食べたり、お餅をついたりしてたんです。』


ー大山さんはどのような木のお仕事をされてるんですか?

大山『大山材木店の場合ですと、元々大山材木店自体が伐採からスタートしてる材木店でして…。僕のひいおじいさんがあたる人が伐採の方をやられていて、その名残というかそういう経験があるんで、伐採の仕事と伐採された丸太を製材する仕事と、材木の販売をやっています。

 

たまに、依頼を受けて草刈りの方もやっています。 もう汗を流してナンボという感じで、日々カラダに鞭を打っております。

 

でも、先輩方が背中で汗をかく・無言でしっかりと仕事をされるっていうのを観させていただいてると、なんて言うのかな、言葉じゃ無くてどんどん伝わってくる部分っていうのをすごい感じてますね。』

ー(以前ご一緒に番組に出演いただいた時に)お父様から聞いたお話ですと、以前は「木を切り取ってから持ってくる時に牛で持ってきた」とのことですが…

大山『僕は直接観たことないんですけど、名残で木ぞりっていうのは観たことあるんですよ。うちに置いてあって…

山から丸太を出すにあたって、丸太を木ぞりの上に乗っけて、それを馬牛で引っ張った…。木ぞりは、山から滑るソリの丈夫なモノみたいな感じです。

 

ただ、今はプロの山師…山の仕事をされている方がいらっしゃるので、あまり山での伐採業務っていうのは減ってきているんです。

あとは、街なかでの伐採ですか…高くなりすぎてしまった木の伐採ですとか、枝打ちですとか…そういったのもやってますね。 僕より父親がメインなんですけどね。』

ー大山さん自身も幼いときから森に入ったり、山に入ったりされてたんですか?

大山『はい。ただ遊んでた感じで、自然と人の動きだとか作業の仕方をやっぱり見てたんでしょうね。

 

でも、大人になって見てるのと働くのでは全然違うなっていうのを感じます。

特に危険への配慮だとか、子供の時感じてなかったけど…。あと、先を読むこと。これをこうしてしまったらどうなってしまうんだろうとかっていうのは、いざ自分の番となったらやっぱり変な汗かきますよね…。』

ー今は、伐採した木を製材するのがお仕事のメインになっているんですか?

大山『今、製材っていう作業のウェイトがウチの場合だと多くなってきています。製材と言っても、(丸太を乗せる)台車に乗っけて、ただ引けばいいっていうものではなくて、木自体にクセがあったり表情があったり…。1本1本、人間と同じで個性があるんですよね。

 

そういうのをどういう風にノコを入れて攻めていくのか、この木はいかにして活きていくのか、どういう風にしたらもっと活きていくのかとか…。

 

それは、経験・感覚っていうのがすごい大切なところだと思うんですよね。でも、悔しいかな先輩とか父親とか見てると「いやぁ、まだまだ敵わないなぁ」って思う部分があります。でも、やっぱりやっていかないと…追いつけ追い越せじゃないけれども、そんなことを感じながらやっています。

 

また、僕達がラッキーだったのは、周りの大工さんとかいい人に巡り合わせがあって、いろんな木の使い方をやってくれるんで、僕達もそれにあった木の製材の仕方を考えたりして、また自分も成長させて貰えてるっていうのはありがたいですね。

 

たまに「父親と私の製材は違う」みたいなことを言う方もいるんですよ。それについて父親は「経験が違うからな!」ってさらっと言うんですよ。でも、それはもう当を得ていて、自分でも感じています。』

ー(今日お越しの)小嶋さんは、先日、大山さんの材木を使ってこいのぼりを作られたそうで…

小嶋『こいのぼりの竿です。』

 

大山『さすがに、こいのぼりは掘らないですよ。』

 

小嶋『僕の子供が男の子だったんで、最初は市販の鉄のポールとかで立てたんですけど、大山くんから「やっぱり男の子産まれたら丸太で立てようよ!」と誘っていただいたんです。

山に入って杉の木の伐採から始めたんですけど、僕、初めてチェーンソー持ったんです。もう木の断面が、大山くんと僕の切ったところでは全然なめらかさが違うというか、つるつる感が違いましたね。』

 

大山『本人は気付かないんですけど、自然とそうなってたみたいですね。』

 

小嶋『チェーンソー入れても、僕の場合動かないんですよね、刃が。

大山くんがやるとスーッと入っていくんですけど「じゃあやってみな!」って言われて交代してやると、全然もう前にも後ろにも動かない。

ちょっと手を借りるとスッと入っていくのが、さっき話出ましたけど、経験の差というか技術の差で。毎日やってる人と初めてやってる人間ではだいぶ違うんだなと。』

 

小嶋『その後、丸太を家に持って帰ってきて、まず、杉の皮を剝かなきゃいけないっていうんで、杉の皮を竹べら使って子供と一緒にずっと剝いたんです。

ちょうど3月の終わりぐらいだったので、一番杉が水を吸う時期で…』

 

大山『吸い始めた時期で、水をあげる時期で、皮が捲れやすいんですよね。』

 

小嶋『なのでつるつる剥けて…。しかも、剝くと木の肌がすごいつるつるで、水分でつやつやしているんですよ。

それを2〜3週間乾かしたら、地面に穴を掘れという指示があったので、鍬を使って1mちょっと穴掘りました。そこから大山材木店の会長と社長に手伝っていただいて、8mの木を立てたんですが、ちょっと悔しいのは屋根よりは高くならなかったんです。』

 

大山『よかったのは(小嶋さんの)子供も皮剥きとか、そういった作業を一緒にやって自然と日常生活の中に木を取り入れ、木と触れる時間を持てたことです。』

 

小嶋『また、残った丸太とかで椅子とか簡単に作ったりして、座れるようにしました。あと、8mの木が立ってると目立つので、近所の人達にも「立てたんですか!」「こいのぼりやるんですか?」ってすごく声かけて貰いました。』


―大山さんにとって、小田原の「木づかい」というのはどういったことだと思いますか?

大山『僕は商いで木を扱っているので、やっぱり、商いとしての木づかいもあるし、文化の継承といった部分での木づかい、日常生活に何気なく入ってるものなので、それを引き続きがんばって行きたいです。

今は、ピッてやったらピッて買えちゃう時代なんですけれども、そこまでの間をいかに上手に説明していくか…。人の手を介してものづくりが出来ていっているのを上手に伝えて、地域のみなさんといろいろな事を取り組めたらいいなと思っております。』

 

大山『あと、最後に一言いいですか?何気なく木の恩恵を僕達は受けていまして、お茶も木なんですよ。木の葉っぱを飲んでるんですよね。

梨だとか葡萄だとかも木の実なんです。何気ない生活の中で木っていうのは入り込んで、恩恵を受けているんですよね。僕達は木の幹を上手に社会に広めていければなと思っております。』


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小田原地区木材業協同組合

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